AAで紹介する!!ブーン系小説!!

( ^ω^)系の感想でも書こうかと思います。はい。  作者別に見ていきます。良いところを盗む切っ掛けになればなぁ。 あと、自分の書いた短編も纏めておこうと思います。

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ξ*゚ー゚)ξ『貴方のお手紙お届けしますお!!』のようです(^ω^ )

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/20(木) 00:56:48.08 ID:Js8PrY8+O


流星群―――その言葉を聞いて貴方はなにを思いますか?


空一杯に広がる星々。降り注ぐ宇宙の旅人達に、貴方はなにを祈りますか?



ξ*゚ー゚)ξ『貴方のお手紙お届けしますお!!』のようです(^ω^ )







...

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/20(木) 01:01:38.07 ID:Js8PrY8+O


赤いポスト。その前に立つ一人の少女。


ξ゚⊿゚)ξ『………』


歳は小学生くらい、金髪のツインテールと少し釣り上がった大きい目が特徴的。

大事そうに一通の手紙を胸に抱いている。


ξー⊿ー)ξ『お爺ちゃん……』



少女は小さなため息を一つ吐き出し、その手紙を赤いポストの口に入れた。


その手紙の宛名先には



【天国】



とだけ書かれていた。

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/20(木) 01:02:20.85 ID:Js8PrY8+O

ξ゚⊿゚)ξ(うーん、今年はこれで終わりかな)


少女はクルリと、真っ赤なポストに背を向けるとスタスタと去っていった。




ところ変わって



(´・ω・`)『おい、クソ豚!!仕事だ、起きろ!!!』


( ^ω^)『おっ、ショボン。もうそんな季節かお?』


(´・ω・`)『そうだよ、大体てめぇは寝すぎなんだ。仕事しろよ、ぶち殺すぞ』


( ^ω^)『ふぁーあ、んじゃ、行ってくるお』


ここは小さな小さな郵便局。

配達員もたったの二人だけ。

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/20(木) 01:03:09.10 ID:Js8PrY8+O


(´・ω・`)『まったく。今年は獅子座流星群か、まぁ久々の仕事だしな』


( ^ω^)『まったくだお、ここまで仕事がないとニートと変わんないお』


(´・ω・`)『ブーン、無駄口叩いてないでさっさと行けよ。今年の担当は……っとよかったな。女の子だぞ』


( ^ω^)『……にゃにぃ?』


(´・ω・`)『十四歳、中一だなwwww』



( ^ω^)『良いのかい?そんなにケラケラ笑ってて、ブーンは三歳でも構わずに喰っちまう男だお?』


(´・ω・`)『わかったからさっさと行け』


(;^ω^)『まったく、人使いが荒いお』


(´・ω・`)『今年の仕事納めだ、そりゃ荒くもなるさ』

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/20(木) 01:04:28.17 ID:Js8PrY8+O
( ^ω^)『んじゃ、いっちょ行ってくるお』




( ^ω^)『星と星を繋ぎに、な』(´・ω・`)



ブーンは自慢のマイチャリに跨がります。


( ^ω^)『おっ!好調だお』

いやっふううぅぅう、とブーンは叫びながら目にも留まらぬ早さでペダルを漕ぎ始めました。

それに呼応して、前輪、後輪が徐々に動き始めます。



( ^ω^)『ショボーン、あったかいもん用意して待っててくれお!!』


(´・ω・`)『おk』


( ^ω^)『ブーン、発進するお』

ドドドドド、と音を立ててブーンの自転車が走りだしました。

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/20(木) 01:06:06.56 ID:Js8PrY8+O






向かう目的地は青く光る星、地球。


(*^ω^)『いやっふううぅぅう』


ブーンの乗る自転車は、小さく輝く宇宙の塵を棚引かせながらどんどん加速していきました。

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/20(木) 01:07:21.92 ID:Js8PrY8+O


ξ゚⊿゚)ξ『はぁ』


またまた場面は変わり、ここは今回のブーンの依頼人。ツンの部屋。


ξ゚⊿゚)ξ『……爺ちゃん』


ツンの机の上には何度も書いては消しを繰り返した、手紙が転がっています。


彼女の手紙の相手は、祖父。

この世にはもう居ません。

ξ゚⊿゚)ξ『はぁ……』


ツンは押し入れの中からアルバムを引っ張りだしてきて、またため息を一つ。



     / ,' 3



ξ゚⊿゚)ξ『お爺ちゃん……』

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/20(木) 01:10:45.35 ID:Js8PrY8+O
彼女のお爺ちゃんの名前はスカルチノフ。

十年前に亡くなりました。




/#,' 3『コラアアアアァァァァアアア!!!うちの可愛い孫娘をイジメとるのはどこのどいつじゃああああああ』


ξ;⊿;)ξ『ふぇーん』


ツンはとてもお爺ちゃんに懐いていました。


小さな頃から人見知りが激しく、とびきり可愛い容姿をした少女は、近所の悪ガキ達の格好の的でした。


そんなツンをいつも護ってくれたお爺ちゃん。


ツンのお爺ちゃんも、また彼女の事が大好きなのでした。


/ ,' 3『よっし!!ツン、悪者は爺ちゃんが退治したぞい』


ξ;⊿;)ξ『エッグ、エッグ、本当?』

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/20(木) 01:11:14.63 ID:Js8PrY8+O

/ ,' 3『本当だとも、ツンの事を泣かせる奴は全部爺ちゃんが退治してやる。ほれ、約束じゃ』


ξ;⊿;)ξ『っ、うん』


交わされた二人の約束。


交わる小指と小指。


楓の様に小さな小指と、皺くちゃな小指が、一つの約束を誓う。



/*,' 3『よっし、何か美味しいものでも食べにいこうかの』


ξ*゚⊿゚)ξ『うん!!』


/*,' 3『ツンはなにが良いかの?』


ξ*゚⊿゚)ξ『ツンはなんでもいいよ。お爺ちゃんと一緒ならなんでもいいー』

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/20(木) 01:11:59.97 ID:Js8PrY8+O

/*,' 3『そうか、そうか。そいたら鰻でも食いに行くかの』


ξ*゚⊿゚)ξ『う・な・ぎ!!う・な・ぎ!!』


/ ,' 3『では出発じゃー』


ξ*゚ー゚)ξ『わーい♪』


この時、幼い彼女には分からなかった。

この時は、永遠に続くのだと、そう彼女は信じていた。



しかし



/ ,' 3『ツンや、ツンや』


ξ;⊿;)ξ『お爺ちゃん……』

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/20(木) 01:13:19.45 ID:Js8PrY8+O
/ ,' 3『ツンや、何を泣いとるんじゃ?』

ξ;⊿;)ξ『お爺、っエッグ、ちゃん……嫌だょぉ、死んじゃやだぁ……』


/*,' 3『カッカッカッwwww何をそんなこと!!わしゃピンピンしとるぞっ!!?』


ξ;⊿;)ξ『……本当?いなくならない?ツンとずっと一緒?』

/ ,' 3『一緒じゃ、一緒じゃとも。わしゃツンから離れたりせん』


ξ;⊿;)ξ『絶対だよっ!!絶対だからねっ!!』


/ ,' 3『あぁ、絶対じゃ。ほれ、この通り。わしはピンピンしとる』


『ちょっと荒巻さん!?何してるんですか!?』

/ ,' 3『いや、なに。孫娘のためにラジオ体操を……』

『寝て下さい!!』


/ ,' 3『あひゃひゃ、怒られてしもうたわい』

ξ*^ー^)ξ『ツンもやるー』

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/20(木) 01:13:58.08 ID:Js8PrY8+O













彼はこの日、静かに息を引き取った。















21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/20(木) 01:16:31.21 ID:Js8PrY8+O


/ ,' 3『本当だとも、ツンの事を泣かせる奴は全部爺ちゃんが退治してやる。ほれ、約束じゃ』



二人が初めて交わした約束は、ツンにとって、初めてお爺ちゃんが破った約束に変わった。



ξ゚⊿゚)ξ『あれからもう、十年。そんなに経つのね』

お葬式に泣きじゃくった事、供養に来てくれたお坊さんがとても怖いものに見えた事。

『お爺ちゃんを焼かないで』と、棺に縋り付いたあの日。

ツンの頭のなかにあの頃の記憶が蘇る。


『ツンちゃんのお爺ちゃんはね、もうこの中には居なんだよ』


『……それじゃあ、どこにいるの?』


『お爺ちゃんはね、お星様になったんだよ』


『お星……さま?』

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/20(木) 01:20:14.78 ID:Js8PrY8+O
『そうだよ、見てごらん』

『………』


『綺麗だろ?』


『……うん』


『ほら、あの星がお爺ちゃんだよ』


『………』


『あの星はね、いつもあそこにいるんだよ。星空の形は毎日変わるのに、不思議だろ?』


『……どうして』


『ツンちゃんが心配だからさっ、だからお爺ちゃんはずっとあの星からツンちゃんを見てる』


『……本当?』


『本当だとも!!』

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/20(木) 01:21:25.29 ID:Js8PrY8+O

『……お手紙、お手紙書く!お爺ちゃんに!』


『うん、そうだねぇ』


『でも、宛先わかんないや……』


『ツンちゃん、宛先は無くても良いんだよ。ツンちゃんの想いさえあれば、宛先がなくてもちゃんと届くよ』


『………』


『そうだ、これから流星群が来る時』


『流星群?』


『そう、流星群』


『なに?それ』


『流星群っていうのはね、星にいる人達が、地球にいる人達の想いを流れ星に乗って叶に来てくれる日のことだよ』

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/20(木) 01:21:56.23 ID:Js8PrY8+O

『私の……手紙も届けてくれるの?』


『うん。ツンちゃんの手紙もきっと、あの星にいる郵便屋さんが届けてくれるよ』


『……わかった』



それから、ツンは流星群が来るたびに手紙を書いた。


大好きだったお爺ちゃんへの手紙を。


何通も、何通も、流星群が地球に接近するたびに、書き続けた。


年を重ね、十年が過ぎ、世の中の摂理が朧げながらに分かり始めた今でも、ツンは手紙を書いていた。



ξ゚⊿゚)ξ『獅子座流星群……』


流れ星が瞬く。綺麗な白銀の線が暗い夜空に奔る。

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/20(木) 01:22:21.92 ID:Js8PrY8+O


ξ゚⊿゚)ξ『……綺麗、だな』




ξー⊿ー)ξ『ふぁーあ、そろそろ寝ようかな』



『郵便屋さん、私の想い。ちゃんと今年も届けてね』

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/20(木) 01:25:11.44 ID:Js8PrY8+O
お爺ちゃん、お久しぶり。そちらではお変わりありませんか?

私は今年から中学生になりました。

お爺ちゃんが楽しみにしていたセーラー服を着て、毎日学校に通っています。

そちらからも見えていますか?

私の笑顔が。

苦しい事もあります、悲しい事もあります。

でも、貴方を失った痛みよりも私を苦しめるものは未だありません。

お爺ちゃん、私を強くしてくれて、本当にありがとう。

貴方の優しさに包まれて、私は本当に幸せでした。

お爺ちゃん、私のお爺ちゃん。


これからも、ずっと見守っていてください。

では、お元気で。


――――星降る夜に、またお逢いしましょう


ツンより

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/20(木) 01:26:16.72 ID:Js8PrY8+O




























( ^ω^)『君の手紙、確かに承りましたお』

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/20(木) 01:26:53.85 ID:Js8PrY8+O
流星群―――その言葉を聞いて貴方はなにを思いますか?


空一杯に広がる星々。降り注ぐ宇宙の旅人達に、貴方はなにを祈りますか?



貴方の想いを、届けてくれる配達人は今日も何処かで奔っています。


誰かが綴った、誰かさんへの大切な想いを届けるために。



想いを届ける自転車が、今日は貴方の下に現われるかも。




―――こんな星降る夜だから



ξ*゚ー゚)ξ『貴方のお手紙お届けしますお!!』のようです(^ω^ )

終わりだよ

33 : ◆IgPB3k.W/o :2008/11/20(木) 01:31:31.72 ID:Js8PrY8+O
サルが来ないことを祈りながらの高速投下


お題【流星群】【赤いポスト】【十年】
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  1. 2008/11/21(金) 16:04:12|
  2. 自作短編
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