AAで紹介する!!ブーン系小説!!

( ^ω^)系の感想でも書こうかと思います。はい。  作者別に見ていきます。良いところを盗む切っ掛けになればなぁ。 あと、自分の書いた短編も纏めておこうと思います。

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('A`)僕の絵は心のようです

僕は絵を描いている

かったるい大学講師の授業を右から左へと受け流しながら僕は黙々と作業に没頭する

何の変哲もない24行の大学ノートがキャンバスへと変わる
何の変哲もないシャープペンシルが筆へと変わる

僕は絵を描いていた

絵のモデルは、そう、君だ

ある日の放課後、僕は初めて君を描いた 終礼はとっくの前に終わっている でも君はそんな事お構いなしに机に突っ伏し寝息をたてていたね 僕がなぜあの時君を描いたか 自分でもよく解らない

でも

君の寝顔はこの世に存在する何よりも、優美で、端麗で、描かずにはいられなかったんだ だから、俺は思った 起きないでくれと この時間がいつまでも続いてくれと

気付けば僕は、君から目を離せずにいた


君との出逢いは高二の春、そう、ちょうど五年前だね 僕はいつも、自分より大きなエナメルの鞄を背負い、小さな体を落ち着き無く動かし続ける君を眺めていたんだ


「早くー、部活始まっちゃうよー」

「ねぇ!!早くしてったら!!」

「もう!知らないんだから!」

小動物の様な君の仕草が、僕は好きだった といってもこの時はまだ恋愛感情なんて物は皆無だったよ あの頃の僕には恋愛沙汰なんて全くなかった ただ、漠然と、君の絵が描きたい、そう思っていた

そうそう、分かっているとは思うけど僕は美術部なんて物には入っていなかったし、君が勧めてくれるまで入ろうと思ったこともなかったよ 思えば、君はとても遠い存在だったんだな そして、とても近い存在でもあったんだね

「ドクオ君、いつも勉強ばかりしてるよね」

君が僕に掛けた初めての言葉 今でも鮮明に覚えている この瞼を閉じれば、浮かんでくるんだ 部活で汗を流し、夕暮れの陽光で照らされた君の美しい表情がね 僕はあの時気が動転していた だって、高校三年間で君と話すことなんて無いと思ってたからね

だから、あの時僕はノートを反射的に隠してしまった 勉強してるフリをしてれば良かったのにね でも、君が話し掛けるからいけないんだよ あの時僕は絵を描いていた 当たり障りの無い教室の絵 黒板があり、教壇があり、机があって、椅子がある そんなどこにでもある風景を、僕は描いていた


「あっ!今ノート隠した!!さては……ドクオ君、勉強してないなぁ?」

「違うよ、たまたまボンヤリしてただけだから」

「それなら、今隠したノート み・せ・て」

「何もないよ?」

「どれどれ……本当だ、ドクオ君数学好きなの?数式ばっかりじゃん」

「だから面白くないって」

「じゃ、勉強頑張りなよ」

「デレさんは部活頑張ってね」

「うん!!」

あの時、僕はこっそりノートを入れ替えた 別に理由なんて無かった 強いて言えば、「ドクオ君、絵巧いねぇ、私を描いてみてよ」なんて事を言われるのが嫌だった 悪く思わないでよ? あの時は本当に嫌だったんだから

どうしてか?って言う理由はもう話したよね 僕は人を描くことが恐かったんだ

―――こんな力のためにね

幼稚園の頃のことだ、僕は幼稚園で週一回行われるお絵描きが大好きだった いつも前日には必ずクレパスを入れたかチェックしていた 最初の頃は楽しかった、純粋にね 車を描いたり、動物を描いたり、頭の中でイメージを膨らませてそれを画用紙に形にしていった 本当に楽しかった 僕は神様なんだ 僕はなんでも作ることが出来た カッコいい車だって、電車だって、お腹が減ったらお菓子だって作れる


全部描けば良い、真っ白いキャンバスに、十二色のクレパスで

でもある日、幼稚園の先生がペアを作って友達の顔を描くという課題を出した その日は、僕の人生の中で最も衝撃を受けた日になったんだ

僕のペアは、いつも弱い子をイジメていた男の子だった 僕は運良くイジメの標的にはなっていなかったけど、僕の友達の中でも被害を受けていた子はいた

僕は、一色のクレパスを手に取った 十二色の中から一色だけ “黒色”のクレパスを 僕は恐かった、その子が イジメられる事が恐かったんだ

そして僕は一心不乱に描いた、その子の顔を、描き続けた そして出来上がった 彼の顔は


まるで悪魔だった


それからも何度か人の顔を描く機会があった その度に出来上がったのは悪魔の様な人の顔だった


こうして僕は顔を描くのをやめた

ここまでは話したよね? これからする話はまだ君に話したことはない 落ち着いて聞いてほしいんだ

それでも、やっぱり集団行動から一人はぐれるというのは難しい物で、一度だけ人の顔は描いた 小学生の頃にお母さんの似顔絵を描かなきゃいけなかったんだ 幼心に思ったよ もしこれでまた悪魔のような顔を描いたらどうしようかってね 何度も何度もトイレで戻したのを覚えてるよ

結局、お母さんの絵は凄く上手に描けた 小学校の先生にも何度も誉めてもらったよ

でも

やっぱり友達を書くと悪魔になったんだ どれだけ気を付けても、気付けば黒色を使っている 不気味に顔を黒く染めていたんだ

そして気付いたんだよ


僕の力に


僕は相手の本質を描く事が出来る 小学校や幼稚園に友達が居なかったなんて事は決して無いと思うんだけど

やはり、小さい頃の友情なんて薄っぺらなもので 誰を描いても悪魔になっちゃったんだ

それでも絵が好きだった僕は描き続けた 毎週日曜には父に連れられて写生に出掛けていた、家で暇があればそこら辺にある物をモチーフにデッサンしたりもしてた でも人の顔はもう書かなかった


話が脱線したね、でもこれから話すことは大切なことなんだ

そんな僕も成長し、高校生となった そう、君と出会ったんだ

一年生、僕は何をしたという記憶は無い、迫り来る毎日毎日をただ無気力に過ごしていた 自分から積極的にクラスの人と交わることもせず、正直浮いていたね ただ、あの時は怖かったんだ、友達と言うのが、描いても描いても悪魔になってしまうんだ、どれだけ仲が良くても、結局は悪魔

失望しなかった訳じゃないよ 人の本質を見抜く力 一番の親友の本質を見抜けてしまう自分が憎かった そしていつも悪魔になってしまう友達が恐かった


二年生

僕は初めて君と同じクラスとなった でも君は僕にとって遠い存在だったんだよ それに君は身体が小さすぎて居ることにも気付かなかったよ

君は本当に落ち着きが無いね、ガタガタと机を跳ね退けながら小さい身体を存分に使って暴れ回ってた 僕は素直に羨ましかった なんの疑いを持たずに友達と接することの出来る君が、心から羨ましかった


そして、ある日の放課後僕は人生で二度目の衝撃を受けた


('A`)(あー、授業だるいなぁ、やっと終わったよ)

放課後誰も居ない教室で、僕は一人絵を描いていた 描いていたのは夕暮れに染まる町の絵 ただシャープペンシル一本で描く町並みは、傍から見れば、夕暮れか、昼間か、夜かすら解らないだろう 心の中で、何度も色を付けた、ただ満足出来るイメージが出来るまで、いつも色を付ける事は止めておいた


そこで見つけたんだ


ζ(ーーー*ζ


机に突っ伏し静かに寝ている君の姿を


美しかった、本当に美しかったよ

('A`)「………」

あの時僕は、呆然としてた、こんなに美しい人がこの世に存在するのかと疑った 何度か見掛けたことはあった 前に絵を描いてるところを見られそうにもなった ただ、僕達のこの頃の繋がりなんて大した物じゃなかった

ただのクラスメート これ以上に似合う言葉は世界中のどこを探しても見当たらないね

僕は、ノートとシャープペンシルを取出し無我夢中で君の絵を描いた 時が経つのも忘れて 君が起きるかもしれない そんな事、あの時の僕にはどうでも良かった

ただ

君を描きたい

それだけだった

輪郭が出来上がる、君のやさしそうな寝顔が一つ、一つとキャンバスに写し取られていく 君のそのクセっ気のある髪型も、円らな瞳も全部全部描いていく

君が目覚めた時、僕は遂に君を写し取った

ζ(つーー*ζ「ぅん……おはよー」

('A`)「……お早うございます」

ζ(つーー*ζ「あれ?何でドクオ君がぁ?」

僕は迷った、君に絵を描いていたことを伝えようかどうか

でも

やっぱり僕は恐かった、また悪魔の様な顔になっていたら、いや、なっていないはずが無い

('A`)「……いや、もう放課後だから起こそうと」

最後まで言わせて貰えなかった 君は僕が大事そうに小脇に抱えていたノートを引ったくったよね

(;'A`)「あっ……」

ζ(゚ー゚*ζ「なるほどー、これがドクオ君の大切なノートなわけね」

(;'A`)「あの……返してくれませんか?」

ζ(^ー^*ζ「ダメー」

満面の笑みで言われた

ζ(゚ー゚*ζ「私の絵を描いてたでしょ?モデルにされたからにはちゃんと出来映えも見とかなきゃね」

鼻歌を歌いながらノートを捲っていく君 本当に楽しそうだったね いつから起きてたのか 聞こうと思ったけど やめたよ

「……凄い」「上手!!」 ありきたりな言葉を連呼する君、でも僕はそんな君の言葉が何よりも嬉しかったんだ

ζ(゚-゚*ζ「……あっ」

君が開いた最後のページ そこには


天使が


眠っていた


白い翼を背に持ち、金色に輝く輪を頭の上に漂わせ、ふかふかの雲の上で優雅に昼寝をする

そんな天使が写っていた

ζ(/ー//*ζ「何だか照れるなぁ……こんなに綺麗に描いてもらえてるなんて思っても見なかったよ」

それは僕も同じさ、いつまで経っても僕が人を描けばそれは悪魔になった でも遂に見付けたんだ 天使を 君を見付けた

('A`)「……初めて描けた」

ζ(/ー//*ζ「うぅ、ヘタクソだったら肖像権の侵害で訴えてやろうと思ったのに……」

僕は満足だった 初めて友達を描けた いや、まぁ友達って訳じゃなかったけどね

ζ(゚ー゚*ζ「ドクオ君!!綺麗に描いてくれて」


ζ(゚ー^*ζ「ありがとねっ!!」


君の笑顔が僕を締め付けた そして、ある感情が心の奥底から湧いてきた 今ここで自画像を描くことが出来るなら、きっと僕は天使だ

('A`)「あの……もう一枚だけ……描いていいですか?」

描きたい、君をもっと、色んな表情を、色んな場所で、君を描きたい

自然とこの言葉は出たよ


ζ(/ー//*ζ「……よろしくお願いします」


そして僕達は、付き合うことになったんだ、告白?今でも思い出すと寒気がするよ だからここでは触れません

同じ大学に進み、今、同じ授業を受けてる

僕は絵を描いている

君は寝息をたてている








この春、大学を卒業したら、結婚して欲しい 急すぎるなんて言われても困るんだ 僕にも事情がある


この前、久しぶりに君の絵を描いた 頭の中にある僕の一番お気に入りの笑顔を描いた

気付けば隣に僕が居た

僕も笑っていた

そして僕達の間には











名前はどうしようか?君に似ると良いね 君に似たら凄い美人だろうな モデルが増えて僕も嬉しいよ






















デレ、愛してるよ


新しい命を、ありがとう
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  1. 2008/03/24(月) 01:15:55|
  2. 自作短編
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